4月14日の地震から4日後の18日、福岡県福岡市城南区東油山の日本イエス・福岡教会油山シャローム・チャペル(横田法路牧師)で開かれた、現地教役者、各支援団体が協力の会合「熊本地震支援のための連絡会」において、「九州キリスト災害支援センター」が立ち上げられた。事務局は福岡教会油山シャロームチャペル。ここを拠点に熊本支援が行われることとなり、熊本では熊本ハーベストチャーチ牧師の中村陽志氏が窓口になって、熊本キリスト災害支援センターを運営する。フェイスブックは、中村氏と佐味健志氏(バプ連盟・博多キリスト教会牧師)が共同管理者となる。
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会合には、熊本をはじめ九州各県の教会の牧師、日本国際飢餓対策機構(JIFH)から近藤高史氏やキリスト者学生会(KGK)九州主事の松尾献氏、関西から日本イエス・京都聖徒教会牧師の船田献一氏、関東から日本福音同盟(JEA)の松本順氏(ホーリネス・上野教会牧師)、大井満氏(キリスト合同・板橋教会牧師)、バプ教会連合・国分寺バプテスト教会(SOLA)スタッフの平田美保氏、池田恵賜氏(JECA・本郷台キリスト教会牧師)など、47人が参加した。

九州立ち上げ
横田氏は次のように話す。「14日の地震で震度7の揺れがあった熊本県の益城町には、熊本東聖書キリスト教会、木山キリスト教会があり、我々も熊本の教役者会が被災した教会に対して行う支援の後方支援を考えていた。だが、16日朝のマグニチュード7・3の本震で、熊本の多くの教会が被災してしまった。熊本は教役者会がしっかりしており、日本ナザレン教団の中出牧夫氏(熊本ナザレン教会牧師)、本日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の本堀秀一氏(希望ヶ丘キリスト教会牧師)を中心に熊本ハーベストチャーチの中村氏が実務を担って救援本部を立ち上げたが、断水が続き、震度6クラスの大きな余震が続く中、問題がさらに大きくなっていった。私たちが本格的な支援をする必要が生じている。それも短期ではなく、中長期的な支援が必要だ。そのためには協力体制を整える必要があるので、今回、会議を開いた」
松本氏は「九州の教会が一丸となって熊本・大分の支援に立ち上がった。大きな教会ネットワークが被災地を囲むようにして繋がった。この意味は大きい」と言う。「現在、ばらばらに支援物資が被災地に持ち込まれることにより、交通渋滞を巻き起こし、困難を極めている。これからは福岡の拠点に物資を集め、トラックを利用し、効率的に物資を搬送することに決めた。教会は渋滞の原因をつくらないとの決意が表された。被災地の負担を減らすために福岡で物資の仕分けをすることとした」
「これまで熊本地震支援センターの中村氏に負担が集中してしまっていたが、それを九州キリスト災害支援センターが引き受け、負担を分散することが決められた。ばらばらの支援の弊害は大きく、非効率で疲れをもたらす。情報を共有し、支援の働きを分担し、共にキリストの愛のわざに仕える。それはまさにキリストのからだ=教会の生きた姿だ。熊本に、九州に立ち上げられた教会ネットワークにこの姿を見た。そして全国の教会のネットワークであるJEAも、被災地を包むようにして全国の教会から被災地の教会へ愛を届ける働きを担いたい」と語った。
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熊本への救援物資は、直接熊本への搬送手段・ルートが確保されていない限りは、当面「九州キリスト災害支援センター」を窓口とすることが賢明だと判断される。こちらに送れば、トラック等大型の輸送手段を確保した上で、熊本に送り届けられる。物資の送り先は決定しだいお伝えする。

「九州キリスト災害支援センター」事務局 〒814-0155 福岡県福岡市城南区東油山6-15-9  福岡教会油山シャローム・チャペル気付